Market

自己実現の射程距離を
延ばした先に在る可能性

正直に言えば、今は無い

about Youは、ひとり一人が抱く自己実現の射程距離を延ばすことを主張しています。自己実現は個人の内面に留まらず、未来・社会・世界と結びついて大きくなることをお伝えするために、市場があることを他ページで書きました。

しかし、実は自己実現の市場
名付けられた市場は、
この世にはありません。

その理由は、交換行為が行われる場が
設けられていない
ことからです。

自己実現の市場を描く

一人ひとりが持つ自己実現を適切に扱おうとする市場という、この世にないものをどう創り、扱うかは夢物語として一蹴されそうですが、about Youは、自己実現を挑戦・成長を通して、自らの価値を社会に未来に解放したい気持ち・意思と編集していることから、
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①挑戦②成長③価値④解放
4つに切り分けた自己実現の構成要素が、
社会・業界にある課題群・テーマと
連携しようとするあらゆるやり取り
自己実現の市場と表現します。

何をどう交換するか

市場は、交換が行われる場ですが、目先では貨幣を介した交換が行われる場が大半です。自己実現の市場においての交換は、貨幣以外の媒体を設けることに可能性と煩雑さが生じるでしょう。全てではないですが、交換にも4種類のやり取りがあります。

自己実現の市場で行わる
交換の15つのやりとり 

A.同じものとの交換
1.①挑戦と①挑戦
2.②成長と②成長
3.③価値と③価値
4.④解放と④解放
B.異なるものとの交換
5.①挑戦と②成長
6.①挑戦と③価値
7.①挑戦と④解放
8.②成長と③価値
9.②成長と④解放
10.③価値と④解放
C.大きさが異なるものとの交換
11.小さいものから、大きいものと
12.大きいものから、小さいものと
D.時間軸が異なるものとの交換
13.過去から、現在へ
14.現在から、未来へ
15.過去から、未来へ
※時間軸が戻るやり取りはないものとします。
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自己実現の市場は貨幣交換より
場づくりと働きかけを介して
大きく拡げることを目指します。

市場を創り、拡げるMenu

自己実現の市場は今すぐ用意出来れば良いですが、手づくりで着手することからはじめるにあたって、従事者と顧客に働きかけるMenuとしてBusiness Menuを用意しています。
自己実現の射程距離を延ばそうとする他Menuと並行展開することで、市場を創り大きくしたいと考えています。
自己実現の市場は、ビジネスのみではなく、携わっているヒトや社会・世界・共同体・未来とも紐づいている関係から、about YouはPerson MenuSociety Menuを用意しています。
自己実現の市場について、今は無いところから可視化と実現化を目指します。個人と事業と社会を同時に取り扱うことを可能にする設計は、現実味を感じない方も多く居ることは自覚していますが、国内の産業構造を覆う閉塞感を打破しようという意欲的なプラットフォームとして、SNSの弱点を塗り替えるDreams Networking Sevice-DNSを起案することにします。

自己実現の市場
①ニーズとマーケット

歯がゆさは、自らの手と力が社会に届かないことに、距離が遠いと感じる気持ちを指します。

変革すべきテーマは、一人ひとりが抱く歯がゆさの延長線上にある社会や業界に横たわる個人・集団(組織)・社会の各領域中にある課題群を指します。

一人ひとりのみならず、その課題群によって影響を受けている一定数の方々から変わることが望まれ、理想像に向けての挑戦と成長を湧き起こすほどの大きさ、または意味を持つカタマリとして捉えることが出来る課題群です。

個人が抱く歯がゆさと、変革すべきテーマの相関図において、組織・業界・社会にある課題群以外にも、常識・因習・制約にも、個人の挑戦と成長を抑制している課題群があることを提起します。

自己実現の市場では、自らの手と力を遠くまで延ばすことを通して、歯がゆさとの距離を縮めること消費者ニーズとして、社会や業界に横たわる変革すべきテーママーケットとして意欲的に捉えます。

社会や業界に横たわる変革すべきテーマをマーケットとして捉えることによって、アイテム・サービスの創造を試みることが可能です。

自己実現の市場
②変革すべきテーマ

変革すべきテーマについて、今のところのリストの一覧です。

これらは、ひとり一人にとっては関わることができる挑戦と成長であり、ビジネスにとっては未来の顧客とともに関わりを見出す市場であり、社会にとっては現状の打破が求められる変わらない仕組みに代わる人を活かす正しいシステムです。

下に掲げるリストはほんの一部であり、試案です。下図から関心を抱くあなたからの肉付けを歓迎します。

▓変革すべきテーマ大分類▓

    1. 個人の自己実現を阻む問題・課題
    2. 仕組みのケアが届かない領域にまつわる課題
    3. 各領域にある社会課題
    4. 各業界内にある構造的課題
    5. 各業界間にある変化を阻む障壁
    6. 各組織に内在する課題
    7. 統治に起因する問題・課題
    8. SDGsで掲げられた目標群の達成・実現を阻む障壁
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これらは、ひとり一人にとっては関わることができる挑戦と成長であり、ビジネスにとっては未来の顧客とともに関わりを見出す市場であり、社会にとっては現状の打破が求められる変わらない仕組みの数々です。

この大分類はほんの一部であり、ここから関心を抱くあなたの肉付けを歓迎します。

▓変革すべきテーマ中分類▓

個人の自己実現を阻む問題・課題
  • 引きこもり等で失った人生・自尊の挽回
  • 社会生産性を6%から30%へ
  • いじめ その人間関係構造の克服と解消
  • 社会課題への挑み方、か弱き犠牲者から野心を前面に
  • 格差と貧困 勝ち負けから価値づけへの変換
  • 依存症、意志の病からの自我の回復
  • 女性の活躍を阻む障壁の解消
  • ジェンダーに囚われないあなたらしさの獲得
仕組みのケアが届かない
領域にまつわる課題・問題
  • セーフティネットの機能不全
  • 高齢化社会構造から若手へのシフトが未着手
  • マッチング マッチング以外を取り扱わない
  • サービスはクライエント以外見向きもしない
  • 官僚などエリートが設計する仕組みが常に複雑か不親切
  • 生活維持、教育の高コスト負担
  • 設計された仕組みが幸福度向上に直結しない
  • SNS等各メディアの人間関係への功罪が塗り変わらない
各領域にある社会課題
  • 経済/労働
  • 貧困/格差
  • 教育/情報
  • 人権/ジェンダー
  • 食料/環境
  • 医療/安全
  • 文化/倫理
  • 地域/国際協力
各業界内にある構造的課題
  • 労働人材中核人材問わない慢性的な人不足
  • 都市間競争
  • 対面から遠隔への組み直し
  • AIを軸にする量産体制化
  • 各種リスクの増大
  • 社会課題への適切な資源振り分け
  • 日本の存在感の低下
  • 個人の存在感低下
各業界間の変化を阻む課題・問題
  • 強い内製思考
  • 他業界を避けるムラ型とされる強い業界意識
  • 成果にムラがある働き方改革
  • 長期的な経済低成長と出生数の低下のダメージの蓄積
  • 未遂に終わる新しいアイデアや斬新な解決策
  • 業界変化は外的要因に左右され、自力で興せる余力がない
  • ベンチャー企業の開業が少ない
  • 弱いまたは敷居が高い官民の連携
各組織に内在する課題・問題
  • 個人目的と組織目標の結合
  • 未来の顧客に語り掛け育てるマーケティング
  • 社会課題市場へ解決案・代替案・救済案を届ける
  • 従事者の自己実現を鉱脈に変えるマネジメント
  • 未来社会へ創造と参画の活性化
  • 社内生産性を6%から30%へ大胆な実現化
    能力の発掘と育成
  • 新規事業開発 柔軟な展開と人物の輩出
  • 業界を横断する課題への挑戦
統治に起因する課題・問題
  • 先手が打てない人口構造への対応
  • 予算分配を自ら見直せない
  • 国防にまつわる国力の維持・挽回
  • あらゆる不作為に試みられる抵抗
  • 教育投資の投入対出力の最大化
  • 民主主義が常にほころんでいる
  • 社会保障の運用が冷たく柔軟さに掛けている
  • 変革成果が利権に絡まり常に不確かな成果に留まる
SDGsで掲げられた目標群の
達成・実現を阻む障壁
  • 暴力
  • 飢餓
  • 差別
  • 格差
  • 憎悪
  • 利権
  • 権力
  • 低解決力
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自己実現の市場
③産業構造を覆う閉塞感

2017年5月、経済産業省から一つのレポートが上梓されました。

「不安な個人、立ちすくむ国家」

第20回 産業構造審議会総会(2017年5月18日)における部会資料の一つとして、省内若手プロジェクトから東京大学教授陣と、松岡正剛氏をヘッドとする有識者との意見交換を経て提供された一人ひとりを閉塞感が覆う産業構造における危機感を表したものです。その危機感を、こう一言で表しています。

「モデル無き社会」

上梓から既に数年が経過したことから目にしたことが無い方も多いようですので、ここで紹介します。スライドは70枚程あるので、全てを載せるわけではないですが、ここに一枚だけ載せます。公表資料ですので、下に在るボタンからpdfでご覧いただくことができます。

この1枚は、私たちが漠然と抱えている不安・不満を凝縮したものです。私たちが抱えている不安・不満は4つあります。

早すぎる変化/あふれる情報
変わらない仕組み/見えない将来 

この4つの不安・不満は、組織中心社会から個人中心社会に移行する中で、個人の決断やリスクテイクに依存する領域が増大したことから沸き起こっていると書き込まれています。そして、この4つの不安・不満が覆う社会の液状化を「モデル無き社会」と言いまとめています。

そして、モデル無き社会に在る経済産業省が読み取った問題提起は7つあります。個人の見解は分かれることには違いないですが、少なくてもデータを掴み、産業構造をつかさどっている当事者が表した危機感について、マーケットと読み替えることを提起します。

実際の公開ページでは回答部分が閉じた状態で表示されます。

◤ 産業構造を閉塞感が覆う
社会にある問題提起群 ◢

  • 1.居場所のない定年後

    日本では健康寿命がどんどん延び、世界でも飛び抜けた水準になっています。その中で、高齢者の6割以上が70歳ぐらいまで働きたいと考えているのですが、実際に定年後働いている人は、1割程度しかいないとされています。
  • 2.望んだものと違う人生の終末

    終末期についても、自宅で最期を迎えたいと考える人が多いにもかかわらず、今の制度設計では病院で最期を迎えられることが最善とされていて、実際に数も非常に多くなっています。これがはたして高齢者が本来望んでいた選択だったのだろうか。
  • 3.母子家庭の貧困

    離婚して母子世帯になると、過半数が貧困に陥っています。日本のような水準の国で母子世帯の貧困率が高いのは、今の社会システムが個人の選択に寄り添っていないからではないか。
  • 4.非正規雇用・教育格差と貧困の連鎖

    子どもの貧困は、次の世代まで格差が再生産されることでさらに固定化する構造にあり、自己責任とは言い難いのではないか。
  • 5.活躍の場がない若者

    日本の若者は、自国のために役立ちたいと考える人の割合が世界と比べて非常に高い一方で、自分が参加すれば世の中が良くなると思っている人の割合は非常に低いです。つまり、自分が何かしても世の中は変わらないと思っている若者がとても多い
  • 6.多様な人生にあてはまる共通目標を示すことができない政府

    平成間30年で日本の1人当たり実質国内総生産(GDP)は2倍近く伸びたにもかかわらず、個人の生活満足度は決して上がっていない。

    1人当たりGDPが幸福度に与える影響度は世界的に低下傾向にあり、社会の豊かさを追求することは重要だが、政府が「共通の目標」としてGDPを掲げ続けることは、かなり難しくなっている。

  • 7.自分で選択しているつもりが誰かに操作されている?

    個人の選択に関する情報についても、増えた情報流通量は個人の選択肢を広げる一方、同時に各人が膨大な情報の中から選択することの重要性が非常に高まっていることを念頭すべき。

    テレビやラジオよりもソーシャルメディアの情報を信頼している人の方が若者を中心に多くなっているが、ソーシャルメディアには、自分に都合のいい情報にしか触れられなくなるという弱点があり、さらに意図的にうそのニュースが流されるなどして個人が情報操作されるというリスクも抱えている。

    その結果、社会全体としての意思決定が極端なものとなる可能性を中長期的に見つめたい。

  • ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。

    ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。テキストは「右寄せ」「中央寄せ」「左寄せ」といった整列方向、「太字」「斜体」「下線」「取り消し線」、「文字サイズ」「文字色」「文字の背景色」など細かく編集することができます。

執筆した官僚氏との対面での対話

●モデル無き社会は、既にそうだから変えられない。

●モデル無き社会について、明確な打破を目指した動きはない。人や政治も含めて、誰もその動きを取っている存在は居ない。

●Facebookに代わるコミュニティを一から築くことは、労力が多大で意味がない。

●私たち官僚が提起する抜本的提案としての制度設計は、一定の進捗にある。

本レポートが2017年末に文芸春秋社から書籍化された後、2019年5月頃、実際に若手プロジェクトのお一人と、当時抱いていたアイデアを含んで意見交換をさせていただきました。「モデル無き社会は打破できるかどうか。その役割を担っている方は、人・企業・機関問わずいるか。」という質問を最後にしたところ、官僚氏が少し考えてお話しされた回答です。

◤閉塞感の打破に手をかける◢

手の付けようがない産業構造を覆う閉塞感についても、直接打破を企む・狙うというテーマを掲げることで、ひとり一人の自己実現の射程距離が延びる可能性が生じると提起します。

マーケット規模について

人数と生産性から割り出す自己実現の市場

◆ターゲットリスト

雇用者数の94%と失業者数を、モデル無き社会とエンゲージメントスコアにおいて壊滅的な生産性の犠牲者とカウントします。
5,711+163+1,7897,663万人
自己実現の市場がカバーしようとする人数です。
従事者
6,076万人/23'。統計上の雇用者のこと。6,076万人の94%は5,711万人
完全失業者
163万人
在学者
1,789万人/23'。教育課程に居る若者のこと。
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◆エンゲージメントスコア

米ギャラップ社が発表する世界各国を対象にした従業員のエンゲージメント(仕事への熱意度)調査では、日本は熱意あふれる社員の割合が米国の32%と比べて6%と大幅に低く、2017年版では139カ国中132位、2023年版でも125カ国中124位と最下位クラスにいます。

6%
Fully Engaged
熱意あふれる社員
70%
Not Engaged
やる気のない社員
24%
Actively Disengaged
不満をまき散らす無気力な社員
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経済産業省が統計から読み取った「産業構造を閉塞感が覆っている」とまとめたことからも、自己実現の市場規模は、個々のマーケットではなく、全体が縮小傾向にあると扱います。

世界的な自己分析ツールであるストレングスファインダーを主宰している米ギャラップ会長ジム・クリフトン氏も、日本の従事者のエンゲージメントが30%レベルまで引きあがれば、アメリカのGDPに迫るだろうという見解をかつて示したことから、about You が自己実現の市場の見積を表すとき、国内GDPの4.94兆㌦/21'年が、アメリカの23.32兆㌦/21'年に肉薄するかどうかで自己実現市場を大きく見積もりたいと考えます。

実際には、アメリカは世界規模でネットワークを展開しているので、同等まで広がるかは別にして、アメリカから来るものの恩恵を受けている関係から、ジャパンからワールドへ仕掛け、展開するには、文化以上の価値基準を編み出そうとする構想をカタチにした事業が研究されないと、ありがたく使うという関係以外の見通しがつきません。

実際、育つかは別にして、自己実現を実現化することに挑む市場開発に着手できればと思います。

自己実現の市場は分析による抽出ではなく、
可能性の積算で創出するものです。
批評と研究は後世に任せます。

自ら確かめ、まとめた情報

一人ひとりが社会に抱く歯がゆさと、あらゆる領域に横たわる変革すべきテーマを集め、 共に次の働きかけを編み出すための起案としてまとめた執筆物があります。

私たちがそれぞれ携わる事業は、一人ひとりの自己実現(欲求)を掴み育てるやり方を通して、既にファクトベースで捉えられている国内に横たわる社会課題全体を、一人ひとりにある自己実現の意思と結びつくマーケットとして扱えることをまとめています。

レポートは、下のボタンからダウンロード可能です。

◤ 自己実現の市場を視野に入れたい方へ ◢

□自己実現の市場の創造・開拓については、主宰もHPリニューアルから切り込むことを考えております。
□本項についてご関心が及んだ方と、作戦会議から始めることが出来ればよいと考えています。お気軽にお問合せお待ちします。
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