私たちは未来に生きる存在であると同時に、過去を基にした現在に在ることも言えることから、容易に書き換え・塗り直しが難しい存在でもあります。
興味本位で聞くのではなく、自分だったら何が出来るだろうかと味方と理解者として聴こうとするときに、about Youはこのフレームを手元にまたはアタマの中で用います。
ひとり一人が抱く自己実現の可視化を試みるヒューマンキャンバス(単にキャンバスとも呼びます)と名付けたこのフレーム(思考の型・図解)の最大の特徴は、書き換えが出来ることです。
各人の内面を表すことからビジネスシーンで頻繁に用いることはありませんが、自己実現にかかる場づくりと働きかけのメニューを制作するとき、立ち返るツールとして掲載します。
ヒトが産み出すのは未来である、という着眼から制作したフレームの最大の特徴は、未来ではなく、志を中心にしていることです。
一般に一人ひとりが抱く夢や目標に、社会への貢献を備えた社会性という視点を加えることによって、今まで個人的な領域として扱われてきた自己実現が社会に向かって解放される可能性があります。
あなたの夢や目標自体も大きさがありますし、大きさを問わないという考えがあることも理解しています。しかし、最初の段階では身近であり、大きさに物足りなさがあったとしても、場づくりでの出会い、働きかけからの学びを通して社会性が後から付いていき、他者に届けられるほどに大きくなるという筋道を表現しています。
about Youは、この可能性を可視化し、実現化を検討するツールとして「ヒューマンキャンバス」を扱い、ひとり一人の意思を解き明かそうとします。
・誰にも真似のできないあなたの思考と感情と行動のパターン
・充足したい何か
・リスト化出来る「今または、これからしたいこと」
・目的に対しての決断
・日常知りたいことから、未知の領域を含む、あなたに影響を与える世の中の動向
・気持ちが落ち着くもの、ものごと
・「今のところ」という自分の力の限界
・何とかしたい、解決したいと思っている課題の数々
・過去を分かち合った人々
・未来を分かち合うだろう人々
・夢・目標を分かち合いたい人々
・他者と対面で関わるとき、その方が自らの可能性を確認したい場面に用います。
・ビジネスシーンで使うことを優先するより、あなたが支援者として他者と関わる際に用います。
・あなたの自己実現を可視化するため
・他者と語り合うための共通言語として確かめるため
・未来を塗り直すときの出発点に立つため
・他者への見つめ方を整えるため
本様式は、「ビジネスモデルキャンバスゼネレーション」(2012年2月/翔泳社)で翻訳紹介されている「ビジネスモデルキャンバス(BMC)」からインスパイア(ひらめき、着想)されたものです。
時には数十枚に及ぶ「事業計画書」を1枚にデザインしたフレームに斬新さを感じながら、大胆にレイアウトされた図を中心に読み進め、ビジネスが産むものは『価値提案』である(価値提案=Value Proposition)と確認しながら、ヒトの場合はどう表現・デザインするかと独自にレイアウトを施したものです。
2023年内、音声SNS内でユーザー同士として「ビジネスモデルキャンバスゼネレーション」の著者小山龍介氏が定期的に設けていた場に何度か赴きました。
初めてお話をするタイミングで、私案を口頭で披露したところビジネスモデルキャンバス(BMC)=スナップショットであり、現在のことしか表現できない時間軸を持たない様式であり、ビジョンを別に書くしかないことをお伝えいただき、人は未来に向かって生き続ける存在であることから物足りなさを感じる派生フレームもあるというフィードバックを頂きました。
私自身も「物足りなさがあるとすれば、それはフレームにあるのではなく、自分自身へのそれである」ことと「作った当時は分からなかった当てはめ」があり、「フレームは視線・着眼により進化する」という対話をしました。この著者と直接対話し、思考の枠を磨き上げたことで確認したことは